響く沖縄三線の音色 − 2019年バリ芸術祭

Denpasar – 6月20日、13人の女性が色鮮やかな着物をまとい、アートセンターのアヨーディア・ステージに立った。2人の男性は無地の紺色の着物を身に付けている。彼らは東京下町入谷・沖縄三線教室に所属する三線の演奏者である。

ゆっくりと全ての演奏者がそれぞれ三線を手にし、今回で41回目となるバリ芸術祭にて大勢の観客を前に民謡を披露した。三線は沖縄の弦楽器であるが、その起源は中国の三弦とされ、16世紀頃に日本の南西諸島に伝わったと言われる。この楽器には3本の弦があり、胴に張られているのは蛇皮である。三線の演奏家たちは直接弦を弾くのではなく、人差し指の先に付けたバチを使う。

弾かれる弦とともに、「繁昌節」や「豊節」、「十九の春」といった伝統曲の美しい音色が響き渡った。日本の伝統音楽を伝える三線であるが、現代音楽とも幅広く共演し、話題となっている。このバリ芸術祭の舞台では、東京下町入谷・沖縄三線教室の演奏者が、デンパサールのスニ・クンバン・ワル楽団と共演した。

「あがろーざ節」は、リンディックと呼ばれる竹製のガムランとの合奏で表現され、続いて「浜千鳥」は、竹笛とルバブと呼ばれる二弦の擦弦楽器との合奏にて、そして「月ぬ美しゃ」は鍵盤楽器であるグンデル・ランバットと合わせつつ演奏された。「安里屋ユンタ」と「新デンサー節」は、古楽に属するガムラン・スマル・プグリンガンとの合奏で披露された。

芸術祭では18ほどの楽曲が演奏され、聴衆を魅了した。そのなかでも「加那ヨー節」は故イ・クトゥッ・スウェントラ氏へ哀悼の意を表して演奏された。数年前にジェゴグ(大型竹ガムラン)との共演案が持ち上がったものの、残念ながらスウェントラ氏が神に召されたため実現することはなかった。この曲は、教室の講師である古里友香氏によって歌われた。

芸術祭開演の際には、日本の総領事より歓迎の挨拶が述べられた。バリと同様に、沖縄にもまた美しい自然と独特の芸能文化が残されている。東京下町入谷・沖縄三線教室の一行は、伝統音楽や唄といった沖縄の文化や芸能を積極的に紹介している。その活動は日本国内に止まらず、世界で展開されている。三線とバリのガムランの共演には、日本社会とバリをはじめとするインドネシア社会の相互理解を深め、友好関係をより強固なものにすることが期待されている。

スニ・クンバン・ワル楽団代表のイ・クトゥッ・ラディタ氏は、三線とバリのガムランの異なる特徴について述べた。第一にテンポが異なり、バリの音楽はより力強さをもつ。その一方で、日本の音楽はフラットである。しかし、これは問題ではなく、訓練によって調整できるとした。

ラディタ氏によれば、研修は3ヶ月に及ぶという。芸術祭が終わった後も楽団ではバリの芸能や文化を学ぼうとする日本人を受け入れている。家庭や職があるのかは不明だが、バリに住む日本人が空き時間を利用し、練習するのだという。

その最小限の機能を評価し、彼らの多くがリンディックやグンデル・ワヤンを好んで演奏する。ここで学ぶ生徒もまた東京下町入谷・沖縄三線教室とスニ・クンバン・ワル楽団との共演に参加した。(リンドラ・デヴィタ/バリ・ポスト)

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